2009年12月2日水曜日

セカンドライフ事典-あ-アニメーション

アニメーションは、セカンドライフでは、アバターの姿勢(ポーズ)を変化させながら連続記録したもの。人間はこれを見て、動いているように錯覚する。
ポーズが、アニメーションと同義で使われることもある。
セカンドライフ内では作れず、BVH形式のファイルを外部から持ち込んで作る。

ポーズ用のBVHファイルは、PoserやQAvimatorといった人体アニメーションソフトで人工的に作ることが多い。QAvimatorはセカンドライフのアニメーションに特化したフリーウェア。PoserとDAZ Studioは市販品で、シーン全体を扱う。DAZ Studioにはフリー版もある。

一方、モーションキャプチャー技術は実際の人間の動きを記録するもので、より自然でリアルな動きを再現できる。かつては高価な専用機材やモデルが必要だったが、Kinectの登場で挑戦しやすくなっている(†)。

▽「Downloads: Avatar Files」(セカンドライフ旧公式サイト)では、Poserなどで使えるセカンドライフアバターのフィギュアと、ビューワ付属アニメ121種類のBVHファイルが入手できる。

▽「Internal Animations」(Second Life Wiki)では、表情を含む、ビューワ付属アニメのUUIDが見られる。スクリプトからこれらを呼び出して再生できる。

▽歩いたり座ったりした際のアバターのアニメを別のものに置き換える仕組みを「アニメーション・オーバーライド(AO)」と呼ぶ。


▽アニメーション以外で再現する動き
  • アバターの表情
    アバターの表情はアニメーションファイルからは変えられない。表情の変化はスクリプトで実現できる。
    アニメのアップロード画面にある表情の選択肢は、実際には使われない。謎仕様である。
  • フレキシブル
    髪やスカートが風や重力になびく動きは、これらをフレキシブル属性のプリムで作って再現できる。

▽アニメ作成で使われる用語
  • フレーム
    ポーズを記録した枠、コマのこと。パラパラ漫画でいえば1枚の紙に相当する。
  • キーフレーム
    基準となるポーズを登録したフレーム。アニメーションソフトは、動きが滑らかに変化するように、それ以外のフレームを自動補間する。
  • FPS(フレームパーセカンド)
    1秒間に進めるフレームの枚数。
  • ループ
    アニメを繰り返すこと。
    自動補間が使われている場合、最初のフレームと最後のフレームをまったく同じにしてアニメを作り、書き出す際に余分な最後のフレームを削ると自然にループする。
  • IK(インバース・キネマティクス)
    床などを基準に、関節位置を計算する機能。
    例えば足のIKが有効なら、腰を床に近づけると、足首→ひざ→脚が自然に曲がって、床を突き抜けることはない。
  • ミラーコピー
    左(もしくは右)半身の姿勢を逆側にコピーする機能。全身を使う動作には、しばしば左右対称の動きが交互に現れる。

† Kinectの出力をBVHに変換するプログラムが公開されている。また、2011年春にはMicrosoft公式のSDKが公開予定。

関連リンク
"How to create animations" Second Life Wiki(英語)

QAvimator 公式サイト(英語)
Poser 公式サイト

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